シンポジウム『ポストグラフィティの開拓線』、12/19にフランス大使館でやります。

広尾にある在日フランス大使館で、11/26より「NO MAN'S LAND」という大型のイベントが開催されます。その一環として12月11日〜27日に開催される現代美術の展覧会「MEMENTO VIVERE / MEMENTO PHANTASMA」に作家として出品するのですが、さらに今回は展覧会の関連企画としてグラフィティのシンポジウムを企画しました。題して「ポストグラフィティの開拓線」。

以下、詳細になります。まだ少し先ですが、メンツも豪華なので興味のある方は是非お越し下さい!



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MEMENTO VIVERE / MEMENTO PHANTASMA 関連シンポジウム

ポストグラフィティの開拓線
symposium "Frontier of Post-Graffiti"



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有名アーティストの輩出や相次ぐ大型美術館での展覧会など、ストリートアートの中でも最もアクチュアルかつ国際的な盛り上がりを見せるグラフィティは、しかしながら未だに批評・言説の場に乏しく、手つかずの作業が多く残された領域です。特に、多様化する現代美術の現状のなかで特異な可能性を持ちうるからこそ、そしてグラフィティ自体が急速に複雑化し、ポストグラフィティと呼びうる状況が到来しつつあるからこそ、ますます議論の必要性を避けて通ることはできないでしょう。日仏の現代美術とストリートアートが入り乱れる展覧会「No Man’s Land」は、そのための絶好の機会となるはずです。未開拓なままのグラフィティの土地を切り拓き、地平線のように開けた見晴らしを獲得すること——そのような動機から、展覧会の関連企画として二部構成のシンポジウム"ポストグラフィティの開拓線"を開催します。



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2009年12月19日 土曜日
在日フランス大使館 別館1F
入場無料


第一部 14:00 -
「スタイルとシミュラークルのはざまで——動物的自己批判


第二部 16:00 -
「グラフィティは2回爆発したのか?!——ポストグラフィティのパースペクティブ


在日フランス大使館
〒106-8514 港区南麻布4-11-44 地下鉄日比谷線広尾駅徒歩5分




19th December 2009 Saturday
Former French Embassy, Tokyo
Free Admission


Part One 14:00 -「Between Style and Simulacle」
Part Two 16:00 -「Has Graffiti Exploded Twice?!」


Former French Embassy, Tokyo
4-11-44, Minamiazabu, Minato-ku / zip 106-8514. 5 minutes on foot from Hiro-o Station, Hibiya-Line.



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第一部 14:00 -
スタイルとシミュラークルのはざまで——動物的自己批判


パネリスト
酒井隆史(社会思想史/都市文化論)
南後由和社会学、都市・建築論)
大山エンリコイサム(美術家)


第一部では、社会学や文化批評の現場でこれまでにグラフィティへの問題意識を示したことのある論客を集め、抽象度の高い議論を展開します。特に、グラフィティにおいて重要なキーワードである「スタイル」という概念を、同時にポップカルチャーとしてのグラフィティが持つ「シミュラークルな様態」へと結びつけることで、そのはざまに発生する「動物的自己批判」の動力を検証します 。


酒井隆史(SAKAI, Takashi)
1965年生まれ。社会思想史/都市文化論。現在、大阪府立大学人間社会学部准教授。著書に『自由論』(青土社)、『暴力の哲学』(河出書房新社)、連載中「通天閣」『現代思想』。


南後由和(NANGO, Yoshikazu)
東京大学大学院情報学環助教社会学、都市・建築論。1979年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学後、現職。桑沢デザイン研究所駒澤大学、法政大学非常勤講師。共著に『都市空間の地理学』『路上のエスノグラフィ』など。


大山エンリコイサム(OYAMA, Enricoisamu)
1983年、東京生まれ。美術家。慶応義塾大学卒業後、東京芸術大学大学院修了。主な展示に『Fractal Edge』(compound gallery、2008)、『FFIGURATI』(con tempo、2009)など。主な評論に『グラフィティからポストグラフィティへ』、『目撃の美学』など。



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第二部 16:00 -
グラフィティは2回爆発したのか?!——ポストグラフィティのパースペクティブ


パネリスト
林文浩(プロデューサー、編集者、作家、俳優)
荏開津広(one hand clappin')
大山エンリコイサム(美術家)


街中で実践されるグラフィティの基本的な方法はBOBMING(ボミング)と呼ばれますが、旧来のグラフィティの枠組みを超える新たなアプローチが急増する現在、グラフィティという形式そのものが爆発してしまったとも言えるでしょう。そのような視点から、第二部では具体例を中心に爆発以降=ポストグラフィティ的状況の読解を試みます。


林文浩(HAYASHI, Fumihiro)
1964年、三重県生まれ。青山学院大学文学部卒。Shinc誌、RITZ誌を経て1993年よりDUNE誌編集長。ソフィア・コッポラ監督『LOST IN TRANSLATION』に準主役で出演。著書に『外道伝』(リトルモア刊)がある。2009年にTHE LAST GALLERYを設立。現在、歴史小説と映画の脚本を執筆中。


荏開津広(EGAITSU, Hiroshi)
ライター/DJ。著作「人々の音楽のために」。過去には楽曲制作なども。「Sob-ambient」、「Ill-centrik Funk」、「Temple of Dub」など。



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問い合わせ Inquiry

T 090-9382-9351 (事前問い合わせ/before current day)
M creativo17@msn.com (事前問い合わせ/before current day)
T 080-3415-2919 (当日問い合わせ/only current day)



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主催 : 東京都、東京文化発信プロジェクト室(財団法人 東京都歴史文化財団)、東京藝術大学


特別協力 : No Man’s Land総合主催者・在日フランス大使館、在日フランス商工会議所


企画・運営 : 大山エンリコイサム


企画協力 : 辻泰岳


広報 : 松下徹、木幡蓮


デザイン : 入月光輝



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