「ART IN THE STREETS」展@ロサンゼルス現代美術館!

昨日から、初めてのロサンゼルスに来ています。目的はジェフリー・ダイチ企画、ロサンゼルス現代美術館(通称MOCA)で開催中の「ART IN THE STREETS」展(http://p.tl/2y5W)。意外にも、アメリカでは初の大型美術館でのストリート・アートの展覧会だそうです。今日さっそく見てきました!



もちろん作品は沢山ありましたが、ここでは特に気になった数点を紹介しようと思います。



まずは、個人的にもっともインパクトがあったRAMMELLZEEラメルジー)!



Iconokrast Panzerism(偶像破壊主義)やGothic Futurism(ゴシック・フューチャリズム)が有名なこの人のマルチタレントぶりはよく知られていますが、やっぱりスカルプチャーがおもしろいです。去年、死んでしまったのが非常に残念。ちょっと画像が暗いですが、下のも小さな立体作品です。



続いて、チャズの通称で知られるCharles"Chaz"Bojorquez。チョロ・スタイルの巨匠です。ペインティングも数点ありましたが、これはミューラル(壁画)ですね。



こちらはOs Gemeos(オス・ジェメオス)。ブラジルの双子アーティスト。東京でも渋谷・宇田川町のあたりにミューラルがあります。いつもはでかい壁画が多いですが、今回はインスタレーション。でもやっぱりでかい!



これはHOBO(ホーボー)のMonikier(HOBOの落書きのこと)に関する動画です。これもすごいおもしろかった!というか、非常に貴重な資料だと思います。どこかに一瞬マーガレット・キルガレンが映っているみたいですが、見つけられなかった・・。ちなみに映像の背後にかかれているミューラルはマーガレットですね。



歴代のいろんなスプレー缶コレクション。有名なKRYLON(クライロン)はもちろんあります。他にも雑誌や昔のブラック・ブックなど、古い資料も多く展示されていました。



これは、Swoon(スウーン)による切り絵のインスタレーション。だいぶ洗練されてきている印象ですね。ひとりだけやや高級な雰囲気がでてました。



そして、地元ロサンゼルスのグラフィティ・ライター、SABERとRISKとREVOKのミューラル。これもやっぱりかっこいい!SABERは飛行機から見えるほど大きなマスターピースをかいたことでも有名ですね。


作品集やDVDなどの資料も日本ではあまり見ないものがあったので、ついついたくさん買ってしまいました・・。展覧会全体としては、ややアメリカよりの視点で構成やアーティストのセレクトが行なわれている感は否めませんでしたが、それでもかなりの初期から時系列的にムーブメントをおって、昨年発表されたバンクシーの映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』までが年表にいれられているので、やはりそれなりに見応えはあります。ニューヨークへの巡回は中止になったそうなので、気になる方はロサンゼルスまで足を運んでみるとよいですね。


明後日にはロスを発ってニューヨークに4日ほど滞在予定です。久しぶりに告知以外のブログをかいた気がしますが、たまにこういうのもやっていこうかと。で、最後におまけ(?)で、美術館とホテルのあいだで見つけたOBEY GIANTのパロディ作品と、誰のか分からないミューラル(Os Gemeos風?)の画像を貼っておきます。