senseseedsのインタヴュー

アーティストでありsenseseeds代表の坂巻善徳 a.k.a. senseさんと、相棒の奥野さんとの合同インタビューを見つけちゃいました!日付が載っていないのですが、恐らくそんなに古いものではないと思います。


http://store-luxor.com/?mode=f4


こういう分け方はあまり有効ではないかもしれませんが、仮にファインアートとストリートアートというのが文脈的にも業界的にもある程度は別のものだとすると、senseさんは日本のストリートアート(その中でも文字通りストリートを舞台とするグラフィティ的なものというよりは、そいうストリートの感性を土台にしながらも企業とのコラボレーションやクラブでのライブペイントなども積極的に行うタイプの広義の日本のストリートアート)の世界におけるパイオニア的存在の一人であり、その非常にアクティヴな活動は常にシーンの中で周囲に影響を与えてきたと思います。


比較的ヴィジュアルイメージが中心のストリートアートの情報環境の中で、こういったインタヴューによるテクスト情報が出てくるのはとても意味のあることだと思います。僕はウェブ上のインタヴューを久々に最後まで読んでしまいました(笑)


「2002年からアートを商売にしていこうって思ったときに、アート業界で常識とされてることの、全部『逆』をやってやろうと思った。お金のことを考えてたらアーティストは良い絵が描けないっていうなら、オレらは金の話をガッツリしてやろうとか(笑)。他にもいろんな部分で、常識の逆をやってやろうってね。」


上のsenseさんの言葉は、ある独特なスタンスを表していると僕は思います。これは本人を知っているから感じられることかもしれませんが、この言葉は単なる商業主義というか「金稼げればそれでOK」というノリとは違うんじゃないか、と思うのです。それが何なのかというと良くわからないのですが、2000年代以降の日本、あるいは東京という生活環境の中でストリートアートをやっていく上で、ある種の必然性から出てきたような、とても同時代的な感性を感じます。ある種「金の話をガッツリする」ことが勢いと創造力に直結していくような、おかしなヴァイブレーションとでも言いますか。これからもsenseseedsの活動には注目してみたいと思います。