Swamp Publication Symposium

昨日は、恵比寿ナディッフにて行われたSwamp Publicationのシンポジウムに行ってきました。


http://www.nadiff.com/home.html


パネリストは社会学者の毛利嘉孝さんとSwamp Publicationの3人。そのうち2人の武さんと山根さんには、昨年の3月に東京芸大で行われたアントニオ・ネグリ招聘イベントの際に知り合っていたのですが、それ以来、一年半ぶりくらいの再会でしょうか。変わらずパワフルなキャラクター!


トークの内容としては・・・まず、導入で毛利さんがハル・フォスターをひきつつ美術史の話をして、いわゆるモダニズム(近代美術)には、主にピカソからポロックへ至るような"自律した絵画"を目指す流れと、デュシャンからウォーホルに至るような美術の制度そのものを問いただすことを主な目的とした流れの2つがある、と。それに対して、シュルレアリズムというのはこのどちらからも微妙にずれていて、むしろ生活と芸術が溶け合って存在しているような、そういうあり方を目指すようなところがある。そして、前2者が欧米的な美術だとすると、後者は非欧米の土着的文化圏で顕著にみられるのではないか(南米のウルトラバロックなど?)。そして、秘密結社のように始まったSwamp Publicationの活動も、そのような歴史的流れの一部として考えうるだろう、というような話をしていたと思います。


その後は、主にSwamp Publicationの成り立ちや、その前身でもあるObscure(知る人ぞ知る東大駒場自治区)での活動を、当時の秘話(?)などを交えつつ紹介する感じ。実はだいぶ前から間接的にObscureの活動や関係者を知っていた僕としては、改めてその活動を詳しく知ることができてなかなか面白く充実でした。


その後は打ち上げに参加。久々に山根さんや毛利さんと話す。恵比寿の上海食堂やたら安い(チューハイ150円)。そんな夜でした。


今日はワンダーサイトで↓に行ってきます!
http://www.tokyo-ws.org/archive/2009/08/new-direction.shtml