展覧会のお知らせ:「世界におけるイタリアのアーティスト展 ヴェネツィア・ビエンナーレ2011」

こんにちは。ここ数日は、夏のように暑いですね。つい、新しいサンダルを買ってしまいました・・。でも、薄着は好きなので(笑)、これからの季節が楽しみです。

さて、来週の水曜日から始まるグループ展のお知らせです。イタリア建国150周年を記念し、イタリア外務省がヴェネツィアビエンナーレと連携して企画したという、珍しい企画です。なんと、世界89カ国で開催されます!僕は東京での展示に参加するのですが、カタログなどは89カ国分まとめてつくり、ヴェネツィアでも販売するそうなので、それも楽しみです。

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「世界におけるイタリアのアーティスト展 ヴェネツィアビエンナーレ2011」は、世界中で活躍するイタリアの現代美術家のために企画された展覧会であり、「第54回ヴェネツィアビエンナーレ2011」の一環として行われます。1865年に創設されたヴェネツィアビエンナーレは、芸術の新しいトレンドを先鋭的に紹介することで知られる世界で最も著名な文化機関のひとつです。

本展はイタリア文化財・文化活動省との協力を得てイタリア外務省が企画したものです。ヴェネツィアビエンナーレ2011、イタリア・パビリオンのキュレーターであるヴィットリオ・ズガルビを委員長として、世界で活躍するイタリアのクリエイティブな美術家たちの作品を展示するために計画されています。この展覧会のため、実行委員会は世界の89カ国に渡るイタリア文化会館館長の推薦から229人のアーティストを選抜しました。

東京のイタリア文化会館における展示風景は2011年6月3日から11月27日までヴェネツィア・アルセナーレで開催されるヴェネツィアビエンナーレのイタリア館で公開されると同時に、ヴェネツィアビエンナーレのWEBサイトにおいて閲覧することが可能です。またこの展覧会においてはイタリア語、英語版のカタログが発刊されます。

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<作家プロフィール>

■ チェッコ・ボナノッテ http://www.ceccobonanotte.net
1942 年、ポルト・レカナーティ生まれ。ローマの美術アカデミアの彫刻コースで学ぶ。ローマと東京で生活し、制作活動を行う。佐賀県鳥栖市の中冨記念くすり博物館、東京のローマ法王庁大使館内の礼拝堂の設計と大扉を含める作品を制作、ヴァチカン美術館(ローマ)とリュクサンブール美術館(パリ)のためのブロンズ大扉を制作。


■ マッテオ・チェッカリーニ http://matteoceccarini.com
1983 年、チッタ・ディ・カステッロペルージャ)生まれ。かつての偉大なるアーティストの画法を研究しながら、それらを現代の化学や物理学などの知識の上に磨こうとしている実験的な画家。目標は、多くの人が楽しめる、存在感を感じさせ、人物がキャンバスに生きているような作品を残すこと。


■ クラウディオ・コルッチ http://www.colucci-design.com
1965 年、ロカルノ(スイス)生まれ。コルッチは、ジュネーブのデコラティブ・アート校のグラフィック・デザイン科を卒業後すぐにパリのENSCI- lesAtelier校で工業デザインを学ぶ。2000年に東京でCLAUDIO COLUCCI DESIGNを設立。現在、アートとデザインの分野においてマルチな才能を発揮している。


■ マルコ・フォルトラン http://marcofoltran.com
1978年、コネリアーノ生まれ。ヴェネツィア美術アカデミアの舞台美術科で学ぶ。大阪に在住、制作活動を行う。ビデオ・アート、インスタレーション、パフォーマンスを通し、シンボリックな探求をすることで現代を読み解く。


■ 大山エンリコイサム http://www.enricoletter.net
1983年、東京生まれ。美術家。ペインティングやインスタレーション、壁画などの作品を制作、発表している。主な展示に「あいちトリエンナーレ2010」(名古屋, 2010)、「松戸アートラインプロジェクト2010」(千葉県松戸市, 2010) など。


■ ロイック・ストゥラーニ http://www.organic-video.com
1977年、ローマ生まれ。ロンドン芸術大学ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションで美術と映画を学ぶ。映画のほかに食文化に強い関心をいだく。日本で生活し、人間と食物と神との関係をテーマにした一連のアニメーション映画を制作。

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<展覧会情報>

期間: 2011年5月25日 〜 2011年7月8日
時間: 11時 〜 18時(日曜日休館)
場所: イタリア文化会館 エキジビションホール
主催: イタリア外務省、 イタリア文化財・文化活動省、ヴェネチア・ビエンナーレイタリア文化会館
入場:無料

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<会場詳細>

イタリア文化会館、東京
住所:〒102-0074 東京都 千代田区九段南 2-1-30
交通:地下鉄九段下駅東京メトロ東西線半蔵門線都営地下鉄新宿線)2番出口より徒歩10分。駐車場はございませんので、車でのご来場はご遠慮ください。 http://p.tl/NU9j
電話:03-3264-6011
Eメール:iictokyo@esteri.it

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<関連URL>

公式サイト → http://p.tl/0uNF
Realtokyohttp://p.tl/Vz6u
TOKYO ART BEAT → http://p.tl/WaeK
CBCNEThttp://p.tl/Xxx6

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内容的には、コンテンポラリーだけでなく、イタリアの伝統美術やデザイン・プロダクトも入っており、小規模ながら万博のような雰囲気になっているかもしれません。僕はペインティング1点と、ドローイング2点、それからインスタレーション作品を展示します。ドローイング以外は新作になります。ウェブ上には出ていませんが、26日の16:30〜よりオープニングもあり。都内での展覧会は久しぶりなので、ぜひ、多くの方にお越し頂きたいです。

どうぞ、宜しくお願い致します!

新スタジオの様子など

暖かくなってきました。地震の影響などもあり、予定が少し遅れましたが、4月から松戸の新しいスタジオに移りました。以前よりだいぶ広く、制作の工程を考慮した作りになっているので、だいぶ作業しやすいですね。駅からも近いので便利です。



Photo by Takahiro Tsushima


以前からスタジオをシェアしている池田剛介さんや他にも数名のアーティストが入居し、シェアする予定です。ちょっとした作家同士のコミュニティになればいいなぁと思っていたりします。さっそく先日、現在あるプロジェクトにむけて共同制作中の津島岳央さんが作業も兼ねて遊びにきてくれました(その作業の様子はYouTubeに上がっています → http://p.tl/Mw5M )。皆さんも、近くによる際はぜひ遊びにきてください!

現在は他に、6月にイタリア文化会館で行なわれるグループ展のために制作しています。また、詳細はおってお知らせできればと思います。

地震原発の不安はまだまだ続きますが、情報を慎重に見極め、生活のペースを維持していきたいですね。日本は本当に大変なことになってしまいましたが、被災者の方もそうでない方も、一日でも早く平穏な生活を取り戻せることを願っています。

染谷卓郎さんとトーク +『HARAJUKU PERFORMANCE+ 2010』レビュー

直前ですが、簡単にふたつお知らせします。

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Takuro Someya Contemporary Art 代表の染谷卓郎さんとトークします。

ギャラリストから見たアートネットワーク」
日時:3月11日(金)
時間:17:00-19:00
場所:柏の葉アーバンデザインセンター
料金:無料

詳細 → http://p.tl/8Gu6

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ウェブサイト「REALTOKYO」掲載の『HARAJUKU PERFORMANCE+ 2010』クロスレビューに寄稿しました。僕は Open Reel Ensemble について書きました。他には池田剛介さん、友川綾子さん、森田理紗さんが寄稿しています。

→ http://p.tl/6mh1

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宜しくお願いします!

トークや展示のお知らせなど。

こんにちは。前回のブログ更新から2ヶ月以上もあいてしまい、新年の挨拶もすっかりタイミングを逃したまま(笑)、今年最初の更新です。

まあ、今やブログよりツイッターのほうが個人メディアの主流なのでしょうが、僕はやっぱりブログというメディアの時間性というか、ペースというか、とにかく一月に一度くらい適度にまとめて書くのが好きなので、忘れずに細々と書いていきたいと思います。というわけで、いくつか告知です。

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まずは、今週金曜日に文化学院クリエイティブ・メディアセンターにて行なわれるトークイベント、クリエイティブ・カフェ Vol.21 「現代都市の認知地図──アーキテクチャシチュアシオニスト、ストリート・アート」に参加します。


日時:2011年2月18日(金)19:00〜21:00
場所:文化学院2階 マルチスペース
費用:500円(コーヒー・お菓子代として)
主催:文化学院 クリエイティブ・メディアセンター
会場住所:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2−5


パネリスト:
大山エンリコイサム、南後由和、PingPong(岡瑞起、李明喜)


2009年のフランス大使館でのシンポジウム「ポストグラフィティの開拓線」や、昨年の『アーキテクチャクラウド』で南後由和さんと行なった議論をベースに、PingPongからの視点も交え、より広く討議を展開できればと思います。お申し込み、イベント詳細などは下記のURLをご参照ください。 http://bunka.gakuin.ac.jp/cmc/cafe/021/

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それから、友人のアーティスト 荻野竜一さんのお誘いで「アイデアソース展」なる企画に参加します。この展示は、作家のルーツや作品に影響を与えたエレメント、インスピレーションを受けた事象などの「アイデアソース」を掘り下げ、独自に編集し、壁面や空間に視覚的に表現するインスタレーション展覧会です。


日時:2011年2月18日(金)〜2月20日(日)
場所:高円寺AMP
企画:荻野竜一、大黒健嗣
主催:AMP
協力:和山ちあき (web)、松崎怜 (logo design)


参加作家:
荻野竜一 、MHAK、大山エンリコイサム、Youta Matsuoka


アーティスト・トーク
入場料:¥1,000 (2日間入場可)+オリジナルジン付き
2月19日 15時〜: 荻野竜一、MHAK
2月20日 15時〜: 大山エンリコイサム、Youta Matsuoka


イデアソース展は作家が影響を受けたさまざまなものを展示する展覧会です。なので、作家自身の作品は展示しません。僕はここ7〜8年の間に自分が見てきた展覧会やイベント、ライブ、公演、講演などのチラシをほとんど全て保存してあるので、そのなかからいくつかを選んで展示しようと思っています。詳細は下記のURLをご覧ください。 http://www.koenji-high.com/ideasouce/

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それから、昨年に引き続き、ウェブサイト「10+1」のアンケート特集に参加しました。

http://tenplusone.inax.co.jp/monthly/2011/01/issue1.php
http://tenplusone.inax.co.jp/monthly/2011/01/issue1.php#508

2010年を振り返りつつ、2011年の展望について考えています。お手すきの際にご覧頂ければ幸いです。

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さらに、昨年オープンしたウェブサイトですが、2010年の作品を追加するし、部分的にリニューアルしました。更新は大和田俊さんです、ありがとうございます!
http://www.enricoletter.net/

こちらもお手すきの際にご覧頂ければ幸いです。

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全然関係ないですが、最近、漫画『20世紀少年』を遅まきながら読みました。とても面白かったです。やっぱり日本の漫画は良くできていますね。もはや今年で21世紀2つめのディケイドに突入したわけですが、積極的な未来のビジョンを描いていこうと思うこのごろです(笑)更新速度は遅いですが、こちらのブログも宜しくお願いします!

鰻谷燦粋@大阪で壁画

2010年もあと一月を切り、本当に時間が経つのが速いなぁと感じる今日この頃です。
今年は2月のZAIMギャラリーでの展示からはじまり、松戸の壁画(3月)、あいちトリエンナーレ2010(8月)、Mad HECTICの壁画(9月)、レストランアイの展示(11月)、松戸アートラインプロジェクト2010(11月)、そして書籍『アーキテクチャクラウド』に対談を収録して頂く(10月)など、さまざまな形で発表ができ、多くの方にお世話になりました。その傍ら、東京芸大で行なわれている連続公開ディスカッション「SPECULA」の運営に携わる(6月〜)など、自分のなかで新しい刺激も多く、勉強になりました。レストランアイの展示と松戸アートラインプロジェクト2010、そして「SPECULA」はまだ続きます。

そんななか、年内最後の制作として、大阪にあるイベント・スペース 鰻谷燦粋(うなぎだに・さんすい)の壁に壁画を描かせてもらいました。



この壁は今までも色んなペインターが描いてきたところで、僕の前はDOPPELのmonmon君の壁画がありました。一年おきくらいに描きかえていくみたいです。今回は、鰻谷燦粋5周年記念イベントにあわせて呼んでもらい、完成当日にイベントもあるという企画(http://p.tl/rOvN)。ホテルも現場から近く、スタッフの方々もとても協力的ですごく作業しやすかったです。大阪の知り合いも遊びに来てくれたり、楽しく過ごせました。皆さん有り難うございます!



こういうサブカルチャーの現場での制作は久しぶりでしたが、本当、楽しくできました。もっと色んな地方の色んな場所で描きたい!と改めて思いましたね。九州とか、行ってみたい・・・!それと、鰻谷燦粋の方が制作プロセスを動画に撮ってくれたので、簡単に編集してそのうちアップできたらと思っています。是非、見てみてください。


来年のお知らせも、具体的になり次第こちらで告知していくので、そちらも是非ご注目ください!

神宮前のフレンチ・レストランで小展示+「松戸アートラインプロジェクト2010」に参加します!

いよいよ寒くなってきました。どちらかというと、暑さより寒さが苦手な僕としては、厳しい季節です・・が、そんななかでも、いくつかの展示に向けて準備を進めております。

まずは、今月末からしばらく、神宮前にあるフレンチ・レストラン「レストランアイ」で、小作品をいくつか展示します。

「レストランアイ」(http://www.restaurant-i.jp/)は新進気鋭のフレンチ・シェフ、松嶋啓介さんのお店で、ミシュランにも取り上げられるなど、実力派の高級レストラン。展示する側としては光栄な限りです。今回の展示は、「レストランアイ」と連動する形で「+ ART CLUB」(http://plusartclub.com/)さんがコーディネートしている「食とアートの会」というシリーズの第8回目になります。新作ドローイング3点に加え、あいちトリエンナーレ2010にだしたペインティングも展示します。

オープニングとして、11月6日(土)の19時30分よりパーティーがあります。本格的なフレンチの立食パーティーということもあり、お金がかかってしまうのですが、簡単なトークなどもありますので、ご興味のある方は是非お越し下さい。ちょっと高いのですが・・・(汗)


もうひとつ、11月20日(土)より開始する「松戸アートラインプロジェクト2010」(http://malp2010.com/)にも参加します。

こちらは、常磐アートラインの一環として行なわれる、廃屋や街中のスペースを使ったアートプロジェクトです。松戸には、3月に壁画(http://www.youtube.com/watch?v=vKKqGFW7qAg)を描いて以来お世話になっています。今回はさらに多くのアーティストが参加し、シンポジウムやパフォーマンスを含めた盛りだくさんの内容になっていますね。スタジオをシェアしている池田剛介さんや、あいちトリエンナーレ2010でも一緒だった戸井田雄さん、他にも活躍中の作家が顔を揃えているので、見応えあると思います(ちなみに僕は、去年のフランス大使館で行なったインスタレーション作品を発展する形で展示を行なおうと考えています)。

現在は、松戸に通って現場作りやプランの調整など行なっている段階ですが、また日が近づいたら改めて詳細を告知します。こちらもぜひ、足を運んで頂ければ幸いです。


さて、まだ未定なことも多いですが、来年のことも含め、他にもいろいろと準備中です。ここでも随時お知らせしていこうと思うので、どうぞ宜しくお願いします!

madHECTICstore壁画と書籍『アーキテクチャとクラウド—情報による空間の変容』

だいぶ秋めいてきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。ちょっと気が早いですが、今年も残りあとわずか!ようやく年末にかけての予定にメドがついてきましたが、ひとまず最近のお知らせをふたつほど。



撮影:山森晋平


ひとつめ。あいちトリエンナーレの直後から、かなりの急ピッチで制作していた仕事が完成しました。9月25日に、渋谷の明治通り沿いにオープンした「madHECTICstore」というアパレルショップの内装壁画です。明治通りを渋谷から原宿方面に歩いていくと、左側、ちょうどQUICK SILVERのちょっと先にあります。地図はこちら → http://bit.ly/d3lBnn ファサードは全面ガラス張りなので外からでも見えますが、ぜひ中に入って2階を見て頂きたいです!
※「madHECTICstore」は、ストリート・ブランド「real mad HECTIC」の別ラインです。



ふたつめ。10月1日に発売された建築/都市論系の書籍『アーキテクチャクラウド—情報による空間の変容』に、南後由和さんとのストリート・アートに関する対談が収録されています。今までいくつか文章を書いてきましたが、今回は「情報と空間」を切り口に、かなり充実した内容になっていると思います。他の執筆陣も、超豪華。そのわりに値段設定は安めなので、お買い得かと思います(笑)。店頭では、都内だと南洋堂書店、青山ブックセンター本店、青山ブックセンター六本木店、ジュンク堂新宿店、関西だと大阪の柳々堂で扱っていますが、主にAmazonで手に入ります → http://amzn.to/b6Jjp2 ぜひ、手に取ってみてください!


その他、最近ではポータルサイト「Real Tokyo」に建築家・石上純也さんの個展レヴューを寄稿したりもしました。 http://www.realtokyo.co.jp/docs/ja/column/review/bn/review_002/ 短いですが、こちらもぜひ。


これから年末にかけては、常磐アートラインの一環として千葉県・松戸市で行なわれる「松戸アートラインプロジェクト 2010」に参加します。また、都内でも小さな展示をする予定です。詳細はおって、このブログなどでもお知らせしていこうと思うので、ぜひご覧ください!